Introduction

自らの経験を基に映画を作り続けている安楽涼監督、3作目の長編映画。映画が撮れなくなってしまった映画監督が人生の節目に、撮ることを通して改めて自分を模索する姿を描く。
安楽監督は30歳を目前に本作を執筆し主演も務める。共演は大須みづほ、DEG、RYUICHI、長尾卓磨ら。エンディング曲はRYUICHIが“夢半ば”を歌う。

Story

30歳を目前に映画監督の安楽は映画が撮れなくなる。それまで共に映画製作をしてきた友人のリュウイチも結婚で地元から離れ、安楽にも同棲して4年になるみちことの間に結婚話が持ち上がる。安楽は撮ることを通して、かつて友人と掲げた夢や自分自身を顧みる。

Cast

安楽涼

1991年生まれ、東京都江戸川区西葛西出身。18歳の時に役者としてキャリアをスタートし、その後、自分が出演したいが為に映画制作始める。映像制作ユニット「すねかじりSTUDIO」では、映画やMVの監督として活躍。『1人のダンス』、『追い風』、『まっぱだか』と公開作品が続き、本作が3本目の長編映画となる。

大須みづほ

1992年生まれ、岐阜県出身。大学を卒業した2014年に上京し渡辺えり主宰の演劇塾に入り、俳優を志す。短編映画『私とわたし』でLA shorts Awardsの主演女優賞を受賞。夢はビールのCMに出ることである。主な出演作は『1人のダンス』(安楽涼監督)、『宮田バスターズ(株)』(坂田敦哉監督)、『恋愛依存症の女』(木村聡志監督)等。

DEG

1991年生まれ、東京都江戸川区西葛西を拠点に活動するラッパー。MV制作クルー、すねかじりSTUDIO所属。すねかじりFES主催。2019年。地元西葛西をタイトルに掲げたミニアルバム「NISHIKASAI」、「Shot!!!」をリリース。その他、多数シングル、EP配信中。映画『追い風』(安楽涼監督)主演。

RYUICHI

1991年生まれ、東京都江戸川区西葛西出身のストリートダンサー。チーム「Mad Skills Styler」として、日本テレビの24時間TV『ダンス甲子園』で、2年連続優勝を果たす。イタリアで開催された世界大会ソロバトルでの優勝など、実績多数。アンダーグラウンド、オーバーグラウンド問わず活動を続ける。現在ソロで楽曲制作中。

長尾卓磨

1981年生まれ、神奈川県出身。『ヴィタール』(塚本晋也監督)で初めて映画の現場に入る。
出演作に『ミセス・ノイズィ』(天野千尋監督)、『中村屋酒店の兄弟』(白磯大知監督)等。

ジジ・ぶぅ

WAHAHA本舗所属。劇団未来劇場、劇団スーパー・エキセントリック・シアター、脱線劇団PAGE・ONEなどを経て、舞台、ドラマ、映画などで活躍。主な出演作に『最愛』(TBS)『犬鳴村』(清水崇監督)、『凶悪』(白石和彌監督)等。

柳谷一成

1989年生まれ、長崎県出身。『はつ恋』(鶴岡慧子監督)で初主演。出演作に『まっぱだか』(安楽涼 片山享共同監督)等。公開待機作として『ピストルライターの撃ち方』(眞田康平監督)等がある。

MEEKAE

江戸川区出身のラッパー/トラックメイカー。2016年 1st mini album 「GANDHARA」を発表。その後「NIRVANA」、「DHARMA」をリリース。

江田來花

1996年生まれ、埼玉県出身。6歳までフィリピンで過ごす。出演作に『とどのつまり』(片山享監督)、『HAKUSHI PROJECT』(ワークデザインスタジオ)等。

ジン/クー

安楽涼の実家の愛犬。映画初出演。

片山享

1980年生まれ、福井県出身。大学卒業後から俳優活動を開始。2017 年より映画監督しても活動を開始。初長編映画『轟音』は、北米最大の日本映画祭であるJAPANCUTS に日本代表として選出、またシッチェス映画祭でもブリガドーン部門にノミネートされた。最新作『道草』が2022年12月9日よりにて公開予定。

Staff

プロデューサー:髭野純

1988年生まれ、東京都出身。合同会社イハフィルムズ代表。映画プロデューサーとして活動。主なプロデュース作品に『街の上で』(今井力哉監督)、『彼女来来』(山西竜矢監督)、『映画:フィッシュマンズ』(手嶋悠貴監督)、『春原さんのうた』(杉田協士監督)等。

撮影・照明:深谷祐次

東京藝術大学大学院映像科にて柳島克己撮影監督のもと映画の撮影、照明を学ぶ。参加作品に『ブンデスリーガ』(太田達成監督)、『MADE IN YAMATO「三月の光」』(清原惟監督)等。

録音・MA:坂元就

東京藝術大学大学院映像科を卒業。参加作品に『stay』(藤田直哉監督)、『MADE IN YAMATO「三月の光」』(清原惟監督)、『猫と塩、または砂糖』(小松孝監督)等。

音楽:菅原慎一

千葉県出身の音楽家。プロデュースや執筆など多岐にわたり活動。2019年より劇伴音楽の制作を始め、『ドンテンタウン』(井上康平監督)、『猫は逃げた』(今泉力哉監督)等を担当。2022年、バンドSAMOEDOを結成。同年7月、1stアルバム「SAMOEDO」をリリース。

編集:大川景子

2009 年に編集助手として諏訪敦彦監督『ユキとニナ』に参加したことがきっかけで活動スタート。近年では『ひかりの歌』『春原さんのうた』(杉田協士監督)、『映画 : フィッシュマンズ』(手嶋悠貴監督)、『ケイコ 目を澄ませて』(三宅唱監督)等の編集を手がける。

Comment

「何を撮ったらいいかわからない」 監督であり主演の安楽さんが、安楽さんのまま あまりにまっすぐ語るので、胸がぐらついた。 自分を守る言葉が削ぎ落とされた告白だった。 私はそれを、格好いいと思った。

井戸沼紀美(肌蹴る光線)

言葉、目線、距離感、焦り、迷い。
この映画の全部に真実があって、痛いほどに私に突き刺さります。
1つずつ、悩んで、決めて、捨てて、後悔して、肯定して、確かめて。
夢も人生も、全部飲み込んで歩んでいくっきゃない。
そんな覚悟を受け取ったように感じました。

イトウハルヒ(俳優・モデル)

彼のうしろを、自転車でゆっくり追いかける彼女のリュックから出た長ネギに、決心を感じる。変わることも、変われないことも、変わってしまうことも、全部こわくなる夜もあるけれど、あんなにしあわせそうにお寿司を食べるふたりなら、きっと全部大丈夫。

東かほり(映画監督・グラフィックデザイナー)

自分の人生を切り取った安楽くんの映画はいつもどうしようもなさに溢れている。不器用なくらいスクリーンからその想いが伝わり、知らないはずの彼の人生を想像してしまう。きっと自分に重なるものがいくつもあるんだと思う。
そんな安楽くんの映画を、人生を、これからも見届けたい。

細川岳(俳優)

安楽監督はどうしようもなく苦しい世界を打破するため身を削って映画を作り続けてきた。自分の内から湧き出る表現欲求に常に向き合い、何を表現したいのか自問自答を繰り返す作業はかなり苦しい作業であり、いつか自分の中の欲求が枯渇するのではないかと物凄い不安に陥ったりもする。創作に対する不安や葛藤を映し、その先の自分なりの表現を見つけ出そうとする監督の姿にとても共感をしました。

吉田浩太(映画監督)

Theater

岩手
5月12日(金)・13日(土)上映
東京
上映終了
京都
上映終了
群馬
上映終了
愛知
上映終了
大阪
上映終了
大阪
上映終了
兵庫
上映終了
東京
上映終了

最新情報は Twitterにて

夢半ば

監督・脚本:安楽涼

『1人のダンス』『追い風』

出演:安楽涼 大須みづほ DEG RYUICHI 長尾卓磨 ジジ・ぶぅ 柳谷一成 MEEKAE 大宮将司 江田來花 ジン クー 片山享 ほか

プロデューサー:髭野純 監督補・共同脚本:片山享 撮影・照明:深谷祐次 録音・MA:坂元就 音楽:菅原慎一 エンディング曲:RYUICHI  編集:大川景子 スチール(メインビジュアル):杉田協士  宣伝デザイン:中村友理子(HOOH) 英訳:服部きえ子 配給・宣伝:すねかじりSTUDIO/イハフィルムズ